と畜解体ライン

STEP1

ダーティーゾーン

生体受付 → 搬入
 → 生体検査 → 放血

生産農家から搬入された生体は、種類や生産者名、頭数など、その場でコンピュータにデータを登録されます。
食肉衛生検査所による生体検査に合格した豚が、と畜されます。

STEP2

セミダーティーゾーン

スチーム処理 → と体仕上洗浄

コンベアーで運ばれてきたと体は、凝縮エアートンネルでスチーム処理し、ポリッシャ―型脱毛機で脱毛し、バーコード管理されたギャンブレルに掛けられます。そして、脱毛機で処理できなかった残毛をバーナーで焼き、表皮に付着した毛玉などを洗浄機によってクリーンに仕上げます。その際、同時にと体を急速に冷却することにより、バーナーの炎で一旦上昇したと体表面温度を肉まで伝えない効果もあります。

STEP3

セミクリーンゾーン

胸割り → 内臓・頭取り
→  食肉衛生検査所検査

ロボットにより「恥骨割り」「腹・胸割り」「肛門抜き」といった前処理作業を行った後、各部位の切断を行います。そして、と体および摘出された内臓と頭は、食肉検査員によって衛生検査が行われ、検査の結果はコンピュータに入力されます。その後、検査に合格した内臓と頭は、専用のコンベアーで、それぞれの処置室に自動搬送されます。

STEP4

クリーンゾーン

背割り → 枝肉仕上げ

クリーンゾーンに運ばれたと体は、自動背割機によって背割りをし、枝肉となります。枝肉検査に合格した枝肉は仕上げ洗浄され、懸肉室へと自動搬送されます。

STEP5

と畜ライン最終仕上げ

冷却 → 計量・格付け 
→ 冷却 → 保管

懸肉室は二部屋に分けてあり、枝肉を徐々に冷やしていきます。そうすることで、肉の芯までムラなく温度を下げることができ、品質や鮮度を保つことができるのです。

計量と格付けは、ナンチクおよび鹿児島・宮崎両県の経済連立ち会いの下、(公社)日本食肉格付協会によって行われます。その結果はコンピュータに登録され、その後振り分けられます。

枝肉は細菌の増殖と鮮度の低下を防ぐため、冷却庫内を自動搬送されながら冷却された後、枝肉保管庫で保管されます。

地球環境にも優しく配慮

冷却冷蔵の冷媒は、地球環境に配慮し、今までのフロンから、自然冷媒冷凍機を採用し、エネルギー由来のCO₂排出量削減に取り組んでいます。